当院では、“基礎的な治療”と“専門的な治療”とに分けて施術にあたっております。
基礎的な治療とは、どのような患者さんにでも、ここだけは必ず診て改善させておきたいというもので、次の4種類の項目を行っております。

1.脳と地面との関係の修復
2.骨の耐久時間の正常化
3.治癒力の促進
4.血流・血質の改善

これらは、何かしらの症状を抱えているほとんどの方に当てはまりますので、すべての患者様に施術しています。
また、“専門的な治療”とは、各症状に合わせ特化した施術になり、通常は“基礎的な治療”の後に
行います。
それでは、“基礎的な治療”について、順を追ってご説明いたします。

脳と地面との関係の修復

地球の重力下のもとで、体は地面と接しています(立位なら足の裏)。
この“接している”という情報を脳が正確に把握していれば問題ないのですが、時として、脳の認識が実際より地面を“下に感じて”いたり“上に感じて”いたりする場合があります。

つまり、脳の認識が、実際に接している地面より1〜2センチくらい下に感じていたり、反対に1〜2センチ上に感じていたりすることが、しばしば起こっています。

この誤認識は、いつ起こるかは予想がつきません。
健常なヒトであったとしても、私を含め、上に感じていたり下に感じていたりすることが時々起こり、環境、天気、電磁波、磁場の影響、疲労や体調などいろいろな条件で変化しています。

大抵は一時的であり、自然に修正されるのですが、「常に下の状態」とか「常に上の状態」に固定されてしまうと、さまざまな症状につながる可能性がございます。

例えば、この誤作動が下に大きくズレていて、尚かつ、それが長期間継続していると“うつ”に、反対に上に大きくズレている状態が継続的にある場合は“躁状態”の症状を呈することがあります。
ズレ幅が小さくても長期間、継続的にある場合は自律神経系の不調にもつながります。

自律神経失調症、更年期障害、躁鬱などの症状をお持ちの方は、大なり小なり必ずといっていいほどございます。

これを正常な状態に保っているなら、うつなどの精神的疾患などに罹ることは少ないでしょうし、さらに付け加えるならば、これを正常に戻さない限り、うつなどを完治することは難しいでしょう。

ですから、患者さんを診る際は、一時的でも固定的でも誤認識がおこっていれば検査や治療に弊害がでますので、はじめに修復するようにしております。

骨の耐久時間

何かしらの負荷が骨にかかったとき、「どのくらいの時間耐えられるか?」というような骨には負荷に対する耐久時間というものがあります。

この骨の耐久時間には、これぐらいは必要とであろうという理想的な基準がございます。
これを下回っていると、どのような施術をしても完全に回復することは難しく、また、この耐久時間は各骨ごとに基準が決まっており、それが極端に短くなっているとさまざまな症状に悩まされることになるでしょう。

例えば、それが骨盤の骨ですと坐骨神経痛、背骨ですと椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症の症状を呈したり、また、繰り返しギックリ腰になる方や圧迫骨折も耐久時間が短くなっていることで起きやすくなります。

また、特異的な例では、“多動症”という診断を受けているお子様などは、この耐久時間が極端に短くなっているため、同じところにジッとして居れず、仕方なく動いてしまっている可能性もございます。

ですから当院では、基礎的な治療としてこの耐久時間を理想の状態にまで戻す施術をあらかじめ行うようにしております。
これだけでも随分と体に変化が現れ、その後に行う“専門的な治療”もさらに効果的になり得ます。

治癒力の促進

当院では、基本的に自然治癒力をメインに使う施術法を行っています
ですから、ある意味「患者様の自然治癒力頼み」のところがあります。

治癒力が1のヒトと10のヒトでは治る期間に差が出ることは当然のことですが、この差をできるだけ埋めるべく、どのような患者様でも一定レベル以上の効果を得ていただくために、患部に向かって一気に治癒力が働くように、意図的に治癒力を誘導する技術を使います。
これにより、治癒の力とスピードが増し、短期間で完治することを目指しています。

血流・血質の改善

当然のことですが、老廃物や毒素、アレルギーの元となっている物質がたまっている血液(俗にいう「ドロドロ血液」)が体内を循環していると健康に支障が出てきます。
また、本来、赤血球はひとつ一つバラバラの状態で血中を移動していますが、3つ4つ固まった状態、いわゆる「赤血球がダマ」になってるような場合などがございます。

このような血液ですと、十分な酸素や栄養を末端の細胞に届けることができなくなっており、体内の熱の循環にも関わってきますので“冷え”などの症状を呈する可能性も高くなります。
そして、更年期障害や不定愁訴などの原因がはっきりしないものや、花粉症やアトピー、頭痛や肩こりなどの要因にもなります。

合わせて、腎臓、肝臓、脾臓などの血液に直接関係の深い臓器にもアプローチしすることで、血液を良質なものにし血流を改善することで、さまざまな症状の改善につなげていきます。

たとえ、症状が出ていなくても、アレルギー物質(アレルゲン)が血液中に還流することで細胞が炎症をおこしている可能性があり、これが継続されることで細胞のガン化が進むこともあり、また、細胞に炎症があることで痩せにくい体質にもなっています。

※血質とは「血液の質」を表す私の造語です。

のむら整骨院 院長 野村晃生のサイン