舌のユガミ

「骨や体がユガムと不調になる!」というのは、一般的によく理解されています。

しかし、「舌のユガミ?」
と、不思議に思われたかもしれません。

ですが、よく考えて見てください。
舌はどのような働きをしているのでしょうか?

食物を飲み込む際に、そして、言葉をしゃべるときに使われるように、消化、運動の働きを兼ね備えており、その運動はとても繊細で、正確なコントロールが必要とされます。

また、舌には、「味覚」を感じる感覚器でもあり、「嗅覚(臭い)」とともに、食べても大丈夫なのものかどうかの判別も行っています。

さらに、舌を支配している神経は、舌咽神経、舌下神経などの脳神経であるため、脳に持続的な緊張等を与えることも考えられます。

特に、舌咽神経は自律神経の副交感神経系に属しているため、メンタルやストレスとも関連することも考慮しなければなりません。

このように、舌が「本来のあるべき位置」からズレることで様々な症状につながります。

具体的には、口腔内はもちろんのこと、内臓や自律神経系のトラブルにもつながります。
さらに、睡眠時呼吸症候群のように、いびきや睡眠時の呼吸障害。
花粉症やアトピーなどのアレルギー。
鼻炎などの耳鼻科系のトラブル。
全身に波及することで、消化不良、便秘や下痢などの胃腸障害。
集中力の低下。
女性の場合ですと、生理不順や更年期障害に類似する症状を呈することもあります。

舌の位置

舌の「正しい位置」というのは、人それぞれは違います。
その位置は、おおまかに5段階に分けることで判別できます。

一番上の上顎に接する位置を①。
前歯の上下が合わさる位置を③。
口腔の一番下(下顎の直上)を⑤。
①と③の間の位置を②。
③と⑤の間を④という塩梅です。

舌の位置

これを基準に、まずは舌の位置が「正常か異常か」を調べます。
異常なら、本来の位置はどこなのかを検出し、次に、今は、どこに位置しているのかを検査します。

そして、さらに、そうなってしまった原因、つまり、『原因の原因』まで遡って調べ、そこにアプローチすることで、正常な位置に戻すように努めます。

また、ダイレクトに治療ができない時は、舌の「設定を変更する」と呼ばれている特殊なアプローチを施すこともあります。

のむら整骨院 院長 野村晃生のサイン