この問いは、私たち治療家にとって常に考えさせられるものです。
「どこまで対応できるのか?」
「治せないものはあるのか?」
と尋ねられることが少なくありません。そして、その答えを一言で言うのは簡単ではありませんが、あえて申し上げるならば、次のようにお伝えします。
「先天的なもの」に関しては、現在のところ難しい場合がある。
しかし、これも単純に「不可能」と片付けられるものではありません。
先天的な状態とは、一般的には「生まれつきの異常」と表現されます。
しかし、この「異常」という言葉自体が、人間が後からつけた概念にすぎないのです。
その方にとっては、それが「普通」や「正常」として体に組み込まれた状態であり、脳や体がその状態を当たり前だと認識しています。
つまり、体がそれを異常として捉えない限り、治癒力がそこに働きにくいというのが現実です。
治癒力とは、体が自ら「整おう」とする力です。
これが働くためには、脳や体が「ここに問題がある」と認識することが必要です。
例えば、日常生活の中で突然現れた痛みや不調は、体がそれを「異常」として捉え、治癒力を向かわせます。
一方で、先天的な要因によるものは、体がそれを「正常」として受け入れているため、治癒力が働きにくいことがあります。
しかし、それが「絶対に改善しない」という意味ではありません。
私たちのアプローチは、体全体のバランスを整え、治癒力を高めることで、体が持つ可能性を最大限に引き出すことにあります。
たとえ先天的な要因であっても、症状を和らげたり、生活の質を向上させることは十分に可能です。
また、後天的な症状や痛みに関しては、病名や診断名にとらわれる必要はありません。
重要なのは、体がそれを「異常」と感知しているかどうかです。
どんなに重い症状であっても、原因が正確に見極められ、適切にアプローチできれば、体は自然に回復へ向かいます。
病名や一般的な治療法で改善しなかったとしても、その原因が異なる場合には、新たな可能性が開かれることがあります。
たとえば、病院で「原因不明」とされた症状が、実は過去のケガや生活習慣の影響で起きていることがあります。
そのような場合、原因を見つけ出し、体の治癒力をそこに向かわせるだけで、症状が改善することも珍しくありません。
のむら整骨院では、どのような症状であっても、まずは体の声を丁寧に聞き取ります。
そして、その声に耳を傾けることで、体が本来持つ力を引き出し、回復への道を共に歩んでいきます。
体が「異常」と感知しているものであれば、病名や症状の重さに関係なく効果を期待することができます。
「治せない」と思い込んでいたものが実は改善可能だったり、「対応できない」と感じていたことが解決の糸口を見つけられる場合があります。
私たちは、その可能性を一緒に探し出すお手伝いをいたします。
もしあなたが、先天的な要因や長年続く症状に悩んでいるなら、一度のむら整骨院にご相談ください。
施術は、体との対話です。
その対話を通じて、あなた自身が持つ力を再発見していただけることを願っています。
のむら整骨院 院長