同じ病名、同じ様な症状なのに、同じ治療を施しても、良くなる人と良くならない人がいます。
なぜでしょう?

多くの治療家はこれまでの経験や知識から、「おそらくこうだろう」という見立てで治療に入ります。

確かに、その“見立て”にピッタリと当てはまる方は改善します。
しかし、当てはまらない方は、一向に改善することはないでしょう。
また、その時は症状が治まっていたとしても、すぐに再発したりするのではないでしょうか?

どうして、そのようなことになるのでしょうか?
それは、『本当の原因は、患者さん一人ひとり違う』からです。
良く考えれば当たり前のことなのですが、なぜか、医療の世界では、この“当たり前”が軽視されています。

原因は、「患者さんの中」にしかありません。
患者さんに症状は聞けても、原因は全く別の所にあることが多いため、自覚されることはありません。
症状があっても、病院の検査で「異常なし」といわれることがあるように、測れないものも多々ございます。

ですから、患者さんの「からだ」に直接“聞く”しかありません。

切り傷や打ち身などの突発的なケガでない限り、シビレや痛みという「症状」は、あくまで「結果」であり、何か体の中で問題がおこっているという「お知らせ」です。

体が「症状」という言葉を使って伝えようとしているだけです。
ただ、それは根本的な原因とは違うところで表現されてしまいます。

そのため、「真の原因」を追求し、それに対しアプローチしなければなりません。

世の中には、さまざまな治療法がありますので、痛みなどの症状を一時的に取ることは、そんなに難しくはありません。

しかし、その様な対処療法ばかり行っていると、いつか重大な問題が起こってしまう可能性もあります。

のむら整骨院 院長 野村晃生のサイン