自律神経失調症の原因とメカニズム

現代社会と自律神経失調症

自律神経失調症は、交感神経と副交感神経のバランスが乱れることで、体や心にさまざまな不調が現れる状態です。

現代は、ストレスレベルの高さや不規則な生活習慣が原因となり、自律神経を乱しやすい環境にあります。

ここでは、「なぜストレスが自律神経に影響を及ぼすのか?」という基本から、近年注目されているポリヴェーガル理論までをわかりやすく解説します。

ストレスが自律神経を乱す仕組み

なぜストレスで自律神経が乱れるのか?

私たちの脳には扁桃体と呼ばれる部位があり、危険や脅威を感知すると即座に体へ「緊急事態だ」という信号を送ります。すると、

  1. 扁桃体がストレスを察知
  2. 体が防御体制に入る(交感神経が優位になる)
  3. 体の状態を「感情」として脳が認識し、不安や恐怖が増幅
  4. ストレスホルモン(アドレナリン、コルチゾールなど)が増大

この一連の反応が長く続くと、交感神経が常に高ぶった状態になり、副交感神経とのバランスが崩れ、自律神経失調症につながりやすくなります。

ポリヴェーガル理論が示す新しい視点

ポリヴェーガル理論とは?

2010年代以降、アメリカの神経科学者スティーブン・ポージェス博士が提唱したポリヴェーガル理論(Polyvagal Theory)が注目を集めています。

従来の「交感神経vs.副交感神経」という二分法に対し、副交感神経にも大きく2種類の系統があると考えるのが特徴です。

  • 交感神経…活動や緊張を高める
  • 副交感神経(腹側迷走神経)… 社会交流や安心・リラックスを司る
  • 副交感神経(背側迷走神経)… 危機的ストレス時に“フリーズ”や“シャットダウン”を引き起こす

副交感神経は2種類ある?

  1. 腹側迷走神経
    社会交流システムとも呼ばれ、人とのつながりや安心感を感じているときに働きやすい。リラックス状態を作り、穏やかな気持ちを保つのに役立つ。
  2. 背側迷走神経
    極度のストレスや危機的状況で“フリーズ(凍りつき)”や“シャットダウン”反応をもたらす。心や体を“引きこもらせて”防衛しようとする働き。

「緊張vs.リラックス」だけでは説明できないフリーズ状態

従来は、「交感神経が優位→緊張」「副交感神経が優位→リラックス」とされていました。しかし、背側迷走神経が強く働きすぎると、いわゆる“フリーズ状態”が生じます。

  • やる気が湧かない、何も手につかない
  • 深い絶望感や無気力感
  • 社会との関わりを拒否してしまう“引きこもり”モード

このように、単純に「リラックスすればいい」というアプローチでは改善しにくいケースがあるのです。

ギラギラ・ロック状態(交感神経優位)の例

  • 常にイライラして落ち着けない
  • 夜になっても緊張が解けず、眠れない
  • 頭が休まらず、仕事や家事をこなしながらも常に疲労感

この状態は交感神経が過度に働いているため、「クールダウンさせる」メソッドが有効になります。

下げ止まり・倦怠感(背側迷走神経のフリーズ)の例

  • 体が重くて動けない、だるい
  • 気持ちが落ち込み、何もやる気が起きない
  • 周囲と関わるのが怖くなり、社会的に引きこもってしまう

この状態は背側迷走神経が強く働きすぎているため、「適度にエネルギーを上げる」アプローチが必要です。

ストレスと生活習慣、環境が与える影響

不規則な生活習慣と体内時計の乱れ

夜間のスマホの使用や過度な照明は、サーカディアンリズム(体内時計)を乱し、深い睡眠を妨げます。

睡眠の質が低下すると、副交感神経(特に腹側迷走神経)による回復が追いつかず、自律神経のバランスが崩れやすくなります。

添加物や環境汚染、気候変動の影響

  • 食品添加物・防腐剤…神経系への影響や慢性的なストレスの要因
  • 大気汚染・水質汚染…体への負荷やアレルギー反応の増加
  • 気候変動・温暖化…季節感の乱れによる体温調節機能の低下

こうした環境要因が重なることで、さらに自律神経失調症を引き起こしやすくなります。

のむら整骨院でのアプローチ

自律神経の調和を整える施術

のむら整骨院では、一人ひとりの症状や生活習慣、ストレス状態を丁寧にヒアリングし、交感神経と副交感神経(腹側・背側迷走神経)の調和を考慮した施術を行っています。

  • 緊張(ギラギラ・ロック状態)には、クールダウンを促すケア
  • フリーズ(下げ止まり・倦怠感)には、適度にエネルギーを引き上げるサポート

セルフケア指導と生活習慣の見直し

自律神経の乱れを根本から改善するためには、日常生活でのセルフケアが欠かせません。

  • 睡眠環境の調整(スマホの使用制限や就寝前のリラックス法)
  • 適度な運動や呼吸法(リズミカルな反復動作や古来から伝わる呼吸法)
  • ストレスマネジメント(認知行動療法的アプローチ、趣味を楽しむなど)

これらを総合的にサポートし、心身のバランスを取り戻すお手伝いをします。

セルフケアをもっと知りたい方へ

自律神経の調和を整えるためには、ご自身の状態に合ったセルフケアがとても大切です。

  • 「ギラギラ・ロック状態」をクールダウンさせる方法
  • 「下げ止まり・倦怠感」から少しずつエネルギーを取り戻すコツ
  • 日常的に取り入れやすいストレス緩和法

詳しくは、下記のセルフケア特集ページで解説しています。

▶自律神経セルフケア
ぜひチェックして、日々の生活に取り入れてみてください。

お問い合わせ・ご相談はこちら

「イライラして眠れない」
「何もやる気が起きず引きこもりがち」
「自律神経の乱れが気になるけれど、何から始めればいいかわからない」
「セルフケアを試してみたけれど、なかなか改善しない」

など、自律神経失調症が疑われる症状でお悩みの方は、ぜひ一度のむら整骨院へご相談ください。

あなたに合った施術とセルフケアのアドバイスで、体と心の調和を取り戻すお手伝いをさせていただきます。

また、のむら整骨院では、毎月先着10名限定で無料メール相談を受け付けています。

自律神経のバランスを整えるためのアドバイスや、あなたの状態に合ったセルフケアのヒントもお伝えします。

お一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。

のむら整骨院 院長 野村晃生のサイン