その首、
手で支えていませんか?
気がつくと、頬杖をついている。
デスクでも、電車の中でも、うなじに手を当てている。
頭の重さを、少しだけ手や腕に預けておきたくなる。
首こりが長く続いている方から、よく伺うお話です。
ほかにも、こんなことはありませんか。
- 首に手がいき、つい自分で揉んだり、鳴らしたりしてしまう
- 枕を何個も替えたのに、朝起きると首が固まっている
- 揉んでもらうと楽になるのに、数日で元に戻ってしまう
- 首のこりが目の奥まで来て、頭痛になる日がある
- 腕までしびれてくることがある
揉んでも、枕を替えても、首はまた同じ重さに戻ってしまう。
手で支えたくなるのは、首が頭の重さを、もうひとりでは持ちきれなくなっているからかもしれません。
すぐに医療機関を受診してください
- 突然の、経験したことのない激しい頭痛や首の痛みがある。
- 手足のしびれや力の入りにくさ、ろれつの回りにくさ、高い熱とともに首を前に曲げにくい、といった症状をともなう。
- 腕のしびれが日ごとに強くなっていく。
- 手に力が入りにくく、物を落としやすくなった。
このような場合は、脳や神経の病気、感染症などの可能性があります。すぐに医療機関を受診してください。
首を、強く揉んではいけない理由
首に手がいくと、つい自分でも揉みたくなります。
マッサージで、痛いくらいに揉んでもらう方もいるでしょう。
けれど、首を強く揉んだり押したりするのは、とても危険なことです。
強い圧をかけると、脳はそれを「手当て」ではなく「負荷」として受けとります。
すると、身を守るために、首の奥の筋肉をかえって固めてしまいます。
強く揉まれて「あー、スッキリした」と感じるのは、破壊された筋線維に一時的に血液が流れ込んだことによる錯覚に過ぎません。
さらに首には、自律神経の通り道があります。
首の横には、心臓や内臓の働きにかかわる迷走神経が通っています。
首の奥には、頭や顔、心臓へ向かう自律神経の、大切な中継点もあります。
首は、強い力をかけてよい場所ではないのです。
楽になっても、数日でまた硬くなるのはなぜか。
その理由は、「なぜ、揉んでもらってもすぐ戻るのか」で詳しくお話ししています。
▼ なぜ「揉む・強く押す」がゼッタイNGなのか? さらに詳しい理由はこちら

怖いのは、形より、この先のこと
首こりが長く続いている方は、こりそのものより、この先のことを心配されていることが少なくありません。
このまま、一生続くのではないか。
腕のしびれは、ヘルニアなのではないか。
こんなに首が張っていたら、いつか脳の病気になるのではないか。
首に手がいくたびに、そんな不安も一緒に重くなっていきます。
病院で「ストレートネック」と言われ、形が戻らないかぎり楽にならない、と思っている方もいます。
首に痛みのある人と、痛みのない人。
両方の首のレントゲンを比べた研究があります。
すると、首の骨のカーブの形と痛みとのあいだに、はっきりした関係は見られませんでした。
ストレートネックの人も、痛みのない人の中に、同じくらいいたのです(Grob ほか, European Spine Journal, 2007)。
つまり、首がまっすぐでも、痛まない人はたくさんいる、ということです。
私は、首の形と、首のつらさは、別のものだと考えています。
ですから、形よりも、首が休めなくなっている理由のほうを診ています。
首は、頭の重さと向きを、ひとりで抱えこんでいる
頭蓋骨のすぐ下、首の付け根の奥に、後頭下筋群という短い筋肉の一群があります。
頭を、どちらへ、どれだけ向けるのか。
その細かい加減を受け持っているのが、この筋肉です。
物音がすれば、まず頭がそちらを向きます。
画面を見続ければ、頭は同じ向きのまま止まります。
驚くと、首はすくみます。
そのたびに、首の付け根の奥は少しずつ固くなっていきます。
首がすくんだままの時間が長くなると、交感神経が血管を締め、首の筋肉の中を流れる血液が少なくなります。
私は、首こりのいちばんの正体は、この血液の巡りの滞りだと考えています。
首がこると、眠りが浅くなり、呼吸も浅くなります。
気が張ったまま、一日が終わります。
気が張っていると、首はまたこりやすくなります。
首がこるから、自律神経が乱れる。
自律神経が乱れるから、首がこる。
どちらが先とも言えないループの中に、首こりは入りこんでいます。
自律神経の不調が首以外にも出ている方は、「【自律神経失調症】検査で異常なしでも続く不調に」もご覧ください。
首の付け根は、頭と体の出入り口でもあります。
頭と背骨のあいだを満たしている脳脊髄液も、この出入り口を通って巡っています。
首の付け根の奥が固まっていると、この巡りも滞りやすくなると、私は見ています。
本来、頭の重さは、首だけで受けとめるものではありません。
背中や骨盤、呼吸など、体のあちこちが少しずつ受けもって、頭を支えています。
その受けもちがうまくいかなくなると、首がひとりで抱えこむことになります。
頬杖やうなじに当てた手は、首の代わりに、その重さを少しだけ受けもとうとしているのです。
目の疲れや食いしばりも重なっている方は、「目と、顎と、後頭部」もあわせてお読みください。
施術について
初めての日は、まずお話を伺い、首だけでなく体全体の状態を確かめます。
施術は、基本は仰向けで行います。
つらい方は、座った姿勢や横向きなど、楽な姿勢で受けていただけます。
首を揉むことも、押すこともありません。
首にも、体のほかの場所にも、軽く手を置いておくだけです。
手はほとんど動かしません。
首の付け根の奥がゆるみ、頭の重さが体のほうへ戻っていくのを待ちます。
首がゆるんでくると、「頭が軽くなった」と言われる方が多くいます。
目が開いてきます。
「視界が広がった」と言われる方もいます。
首は、頭の向きを決めているところです。
そこがゆるむと、見えている景色まで変わるのだと思います。
肩や腕まで重い方へ
首のこりは、肩や肩甲骨のまわり、腕にまで広がっていることがよくあります。
肩の重さのほうが気になる方は、「【肩こり】何を試しても、肩が軽くならなかった方へ」もご覧ください。
初めての方へ・ご予約について
のむら整骨院は、院長の私がすべての施術を担当する、完全予約制の整骨院です。
お一人おひとりのお話をゆっくり伺い、体の状態を丁寧に確かめるために、初診では時間をしっかりとっています。
- 初診の所要時間:約45〜50分
- 初診費用:22,000円
- 所在地:大阪市中央区淡路町1-1-5(北浜・堺筋本町)
ご予約の方法やアクセス、受付時間は、このページの下にある来院案内をご覧ください。
首こりは、マッサージに通っても戻ってしまうと、「もう治らない」と諦められやすい不調です。
けれど、首が固まっているのには、ちゃんと理由があります。
その理由を、一緒に確かめるところから始めましょう。
のむら整骨院 院長 ![]()
首こりについて、よくある質問
※このほかのご質問は、よくある質問のページにまとめています。







“病院医学”では紐解けない
不調の正体を調律する『特別な整骨院』
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検査で「異常なし」でも、つらさは本物
自律神経の乱れを
体の反応から読み解く整骨院

院長 野村晃生(のむら あきお)
柔道整復師/臨床歴20年以上
自律神経のはたらきを軸に、
身体が安心できる『整える施術』を大切にしています。





