その鼓動、
狭い部屋で打っていませんか?
静かに座っているだけなのに、心臓がドクンと強く打つ。
息を吸っても、最後まで吸いきれない気がする。
病院で心電図やレントゲンを撮っても「異常はありません」と言われ、それでもドキドキと息苦しさは続いている。
そんな方に読んでいただきたいページです。
検査で異常がないということは、心臓や肺そのものは、きちんと働いているということです。
私は、苦しさの元を心臓そのものではなく、心臓と肺を包んでいる「器」のほうにあると考えています。
ここでは、動悸と息苦しさを体の側から捉え直す見方と、当院で行っていることをお伝えします。
こんな感覚はありませんか
- 静かにしているときに限って、心臓の音が大きく感じる
- 横になると、鼓動が耳や枕に響く
- 脈が気になって、つい手首に指を当ててしまう
- 息を吸っても、胸の上のほうで止まってしまう
- ため息やあくびが、自分でも気になるほど増えた
- 夜中に、息苦しさで目が覚めることがある
- 階段を上るときより、座っているときのほうが気になる
- 胸の前やみぞおちが、板のように硬く感じる
当てはまるものがあっても、心臓が弱っているとは限りません。
この感覚がどこから来るのかを、順にお伝えします。
先に、確かめておいていただきたいこと
動悸や息苦しさは、心臓や肺の病気でも起こります。
次のような症状がある方は、まず医療機関で検査を受けてください。
- 胸の痛みや締めつけを伴う
- 気が遠くなる、または倒れたことがある
- 脈が飛ぶ、極端に速い・遅い状態が続く
- 少し動いただけで息が切れる、足がむくむ
検査で異常がなかった方は、このまま読み進めてください。
心臓は元気。窮屈なのは、そのまわり
心臓は、背骨と肋骨と胸骨でできた、鳥かごのような器の中で打っています。
この器を「胸郭(きょうかく)」と呼びます。
肺も同じ器の中にあり、心臓と肺は、限られた空間を分け合いながら働いています。
病院の検査が調べるのは、主に心臓や肺そのものに異常がないかどうかです。
しかし、器がどれだけ柔らかく動けているかは、画像や数値には表れにくいのです。
前かがみの姿勢や、気の張る毎日が長く続くと、この器は少しずつ動きを失っていきます。
背中が丸まったまま固まり、肋骨は広がりにくくなり、みぞおちは内側へ引き込まれていきます。
すると心臓は、狭くなった部屋の中で打つことになります。
私は、検査で異常のない動悸の多くを、窮屈な部屋の中で心臓が懸命に打っている状態だと捉えています。
心臓が悪くなったのではなく、心臓が動く場所が狭くなっているのです。
だとすれば、心臓をどうにかする必要はありません。
器のほうに、ゆとりを戻してあげればよいのです。
吸えないのは、吐けていないから
息苦しいとき、人は「もっと吸わなければ」と頑張ります。
けれども、息苦しさのある方の呼吸を確かめていると、吸えていないというより、吐ききれていないことが多いのです。
胸の中に古い空気が残っていると、新しい空気の入る場所がありません。
満員の電車に、次の乗客が乗り込めないのと同じです。
吐ききれない理由も、器にあります。
息を吐くとき、肋骨はすっと下がり、横隔膜はふわりと上へ戻ります。
器が固まっていると、この戻る動きが小さくなり、吐く息が途中で止まってしまうのです。
この状態で体は、首や肩の筋肉まで使って、胸の上のほうで息を吸おうとします。
これが、吸っても吸っても満たされない感じの正体の一つです。
息が浅いままだと、心臓も落ち着いて打つことができず、鼓動は速く、強くなりがちです。
呼吸と鼓動は、同じ器の中でつながっているのです。
私が診ている3か所
動悸や息苦しさのある方の体で、私が特に確かめているのが次の3か所です。
① 肩甲骨の間(胸椎3番・4番)
左右の肩甲骨の間にある背骨は、器の背中側の柱にあたります。
なかでも胸椎3番は呼吸と、胸椎4番は心臓の働きと関わりの深い場所として、私は臨床で特に注目してきました。
ここが固まると、器は背中側から広がりにくくなります。
動悸の強い方ほど、この辺りに板のような硬さを感じることが多くあります。
② みぞおちと横隔膜
横隔膜は、胸とお腹を仕切っているドーム状の筋肉で、呼吸の主役です。
そのすぐ上に、心臓がのっています。
疲れがたまって胃や腸の動きが重くなると、お腹の重みが横隔膜を下から引き、みぞおちが詰まったように固くなります。
横隔膜の動きが小さくなれば、息は浅くなり、心臓の土台も落ち着きません。
③ 鎖骨まわりと首の前側
吐ききれない胸の代わりに、首の前や鎖骨のまわりの筋肉が、息を吸う手伝いをし続けていることがあります。
本来は、走ったあとなど、たくさんの空気が必要なときに使う「予備の筋肉」です。
これが休みなく働いていると、喉の下が詰まるような感じや、肩で息をしている感じにつながります。
3か所は別々に見えて、どれも同じ一つの器の、後ろと下と上にあたります。
どこか一か所だけでなく、器全体がどう動いているかを診ていきます。
施術について
当院では、心臓に直接何かをすることはありません。
狭くなった器に、ゆとりを戻していきます。
施術は、基本的に仰向けで行います。
仰向けで息苦しくなる方は、座った姿勢や横向きなど、楽な姿勢で受けていただけます。
手はほとんど動かさず、そっと触れておくだけです。
強く押したり、背骨を鳴らしたりすることはありません。
初めての日の流れ
- お話を伺う:どんなときに動悸や息苦しさが出るのか、これまでに受けた検査の結果などをお聴きします
- 器の動きを確かめる:仰向けで呼吸をしていただき、胸のどこが動いて、どこが止まっているかを確かめます
- 施術:肩甲骨の間、みぞおち、鎖骨まわりにそっと手を当て、器が自然にゆるんでいくのを見守ります
- 終わってから:息の入り方や鼓動の感じがどう変わったかを、一緒に確かめます
施術の途中で、吐く息がひとりでに長くなり、それに合わせて鼓動がゆっくりになっていくのを感じられる方もいらっしゃいます。
施術を重ねるなかで起こる変化
変化の出方は人それぞれですが、施術を重ねるなかで、次のような変化を感じる方がいらっしゃいます。
- 自分の鼓動が気にならない時間が増えた
- 息を吐いたあと、自然に空気が入ってくるようになった
- 横になっても、心臓の音が響かなくなった
- 夜中に息苦しさで目覚めることが少なくなった
- 脈を確かめることを、いつの間にか忘れていた
目指しているのは、鼓動や呼吸を意識しなくても過ごせる体です。
心臓も肺も、本来は私たちが気にかけなくても、静かに働き続けてくれるものだからです。
ご自身でできること
苦しくなったときは、吸うことより、まず吐くことから始めてみてください。
口を軽くすぼめて、3メートルくらい先のろうそくの火を、消さないように軽く揺らす程度に、細く長く息を吐いていきます。
吐ききったら、口を閉じて、胸とお腹の力を抜きます。
空気は、自分から吸いにいかなくても、鼻から自然に入ってきます。
これを、数回くり返すだけで構いません。
吐くことがつらいときは、無理に続けなくて大丈夫です。
気持ちのざわつきが、特に気になる方へ
このページでは、鼓動や息苦しさという体の感覚を中心にお伝えしました。
理由のわからない不安や、胸の奥のざわつきのほうが気になる方は、下記のページをご覧ください。
動悸のほかにも、検査で異常の出ない不調がいくつか続いている方には、次のページも参考になると思います。
初めての方へ・ご予約について
のむら整骨院は完全予約制で、院長の私がすべての施術を担当しています。
初めての日は、これまでの経過や検査の結果をゆっくり伺いたいので、時間を長めにとっています。
- 初診の所要時間:約45〜50分
- 初診費用:22,000円
- 所在地:大阪市中央区淡路町1-1-5(北浜・堺筋本町)
受付時間やアクセス、ご予約のお電話は、このページの下の来院案内からご覧いただけます。
施術の途中で鼓動や息が気になったときは、遠慮なくお声がけください。
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院長 野村晃生(のむら あきお)
柔道整復師/臨床歴20年以上
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身体が安心できる『整える施術』を大切にしています。





