熱は「もらう」ものではなく、
自ら「生み出す」もの
冷え症の方の多くは、温めることを試しておられます。カイロ、湯たんぽ、靴下の重ね履き。
どれも悪くありません。ただ、外からもらった熱は、もらったぶんだけで終わります。
熱は、自分の体で生み出せます。 今日はその方法をご紹介します。
手っ取り早く効かせるなら、太い血管を温める
まず、すぐにできることから。
手の冷えなら、脇の下と肘の内側。足の冷えなら、鼠径部と膝の裏。ここを温めると、いくぶんか緩和します。
この四か所は、太い動脈が体表の近くを通っています。
カイロなどを貼ることで動脈血が温められ、足先や指先の冷えを防ぐ効果があります。
冷えている指先そのものを温めるより、こちらの方が効率がいい。温める場所を選ぶ、ということです。
もっとも有効な方法
それは、冷えを感じているところを熱産生部位にして、そこで作られた熱を巡らせることです。
体内でもっとも熱を作る場所は筋肉で、それは血流によって運ばれます。
ですから、冷える場所の筋肉を動かす。これに尽きます。
冷える場所別の運動
膝から下、特に足先に冷えを感じる方は、カーフレイズと下腿のストレッチ。
かかとを上げ下げして、ふくらはぎを使います。
肩が冷えるという方は、ショルダーシュラッグと僧帽筋のストレッチ。
肩をすくめて、落とす。
手の指先が冷えるという方は、指立て伏せか握力グリップ、そして手首のストレッチ。
要は、筋肉を動かし、そのあとにストレッチをすることです。
筋肉を動かすことで熱が産生され、ストレッチによってその熱が血流で運ばれます。
この順番が大事です。
動かすだけでは、作った熱がその場に留まってしまいます。
水分のとり方には、少し注意を
水をたくさん飲むとよい、という話をよく聞きます。
「一日二リットル」という数字を目にされた方もいると思います。
ただ、必要な量は人によって違います。
体格も、汗のかき方も、食事から入る水分も、その日の動き方も違うからです。
数字を目標にして飲むより、自分の体がその水を扱えているかどうかを見る方が確かです。
見るところは単純です。
飲んだぶんが、きちんと尿や汗になって出ているか。
手足がむくんでいないか。
出入りが追いついていれば、いまの量で合っています。
冷え症でお悩みの方は、この調節がうまく働いていないことがあります。
すると体に不要な水分がたまり、かえって冷えやすくなります。
水分をよくとる方で冷え症の方は、一度そこを見てみてください。
水の飲み方については「水の作法」で詳しく書いています。
自分がいま、どれだけ熱を巡らせられるか
ここまで、熱を作る方法をお伝えしてきました。
では、いまのご自身の体は、作った熱をどれくらい巡らせられる状態にあるのでしょうか。
それを確かめる方法を、別の記事に書きました。
それは、「足湯」です。
熱を入れて、赤くなるか、左右で差が出るかを見る。ただ温めるだけでなく、いまの自分の体を観ることができる作法です。
測ってから動くと、自分の変化にも気づけます。

最後に
冒頭でお伝えした通り、これらは対症療法です。「冷えが治る」ということではありません。
どのような症状にもいえることですが、根本的な原因に対処しなければ本当の解決になりません。
冷え症の場合もしかりです。
それでも、ここに書いた方法はもっとも効果的なものだと考えています。
まずは今日から、ご自身の筋肉に熱を作らせてみてください。
そのうえで、なかなか変わらないとお感じになるなら、体の側に原因があります。
そのときは、一度診せていただければと思います。
のむら整骨院 院長 ![]()
“病院医学”では紐解けない
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検査で「異常なし」でも、つらさは本物
自律神経の乱れを
体の反応から読み解く整骨院

院長 野村晃生(のむら あきお)
柔道整復師/臨床歴20年以上
自律神経のはたらきを軸に、
身体が安心できる『整える施術』を大切にしています。






