お腹の「しこり」は神経の渋滞──腸管神経系という“もう一つの脳”

お腹の違和感は「神経の交通渋滞」

「みぞおちのあたりに、いつも何か『詰まった感じ』がする」

「胃カメラや検査では『異常なし』と言われたけれど、違和感が消えない」

「なんとなくお腹が重いが、どこが悪いのか自分ではよく分からない」

もしあなたがそのような「お腹の不調」を感じているなら、それは胃腸の病気ではないかもしれません。

その違和感の正体。

それは、あなたのお腹にある「もう一つの脳」が起こしている、“神経の交通渋滞”の可能性があります。

脳と「同等」の性能を持つ、お腹の神経系

「腸は第二の脳」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

しかし、これは「脳のサブ(予備)」という意味ではありません。

発生学的に見れば、脳よりも先にできた臓器は「腸」です。

お腹には、頭の脳と同じように、無数の神経細胞とネットワークが張り巡らされ、独自の判断で生命活動をコントロールしています。

明確な思考こそしませんが、「感じる」「判断する」「記憶する」という機能においては、頭の脳と同等、あるいはそれ以上の性能を持っていると言っても過言ではありません。

当院では、お腹の不調を単なる「胃腸の疲れ」や「体質の問題」とは見ていません。

この高度な神経ネットワークが過剰に反応し、絡まってしまった「神経の滞り(しこり)」と捉えています。

ご自身では見つけられない「隠れたしこり」

ここで言う「しこり」は、表面の筋肉のコリとは全く性質が異なります。

アウエルバッハ神経叢(筋層間)やマイスナー神経叢(粘膜下)といった、臓器の壁やさらに奥深くに潜んでいる、非常に微細な「神経の結び目」です。

これは、ご自身でお腹を触っても分かりません。

表面上はプヨプヨして柔らかく、痛みもないため、自覚症状として現れにくいのが特徴です。

また、私が検査をする際も、深く押し込んだり、痛い場所を探ったりすることは一切ありません。

軽く表面に触れるだけで、「体の反応(反射)」として、奥深くにある神経の“しこり”を読み取ります。

患者さん自身が気づくような分かりやすいものではなく、もっと深い無意識の領域で、神経がショートしている。

だからこそ、「病院の検査でも異常がないのに、なぜか辛い」という現象が起きるのです。

そのしこりは、あなたの「歴史」を記憶している

なぜ、そんな場所に「神経のしこり」ができるのでしょうか?

実は、施術において最も重要なのは、この「しこりができた原因」を探ることです。

優秀なコンピューターであるお腹の脳は、あなたの人生のあらゆる情報を記憶しています。

お腹のしこりは、あなたの「生活と感情の履歴書」のようなものです。

  1. 食の履歴
    小麦や砂糖の摂りすぎ、添加物、あるいは体に合わない食事。これらはダイレクトに腸の神経を過敏にさせます。
  2. 感情の履歴
    「腹に据えかねる」「断腸の思い」と言うように、言いたくて飲み込んだ言葉、長期間耐えているプレッシャー、怒りや悲しみは、神経の緊張としてお腹に残ります。
  3. 身体・環境の履歴
    気圧や気温の変化(寒暖差)、薬の服用歴、あるいは帝王切開や盲腸などの手術痕。こうした「外側からのストレス」や「物理的な傷」も、神経のネットワークにノイズとして記憶され続けています。

神経叢は、これら3つの履歴を敏感にキャッチし、防衛反応としてギュッと縮こまります。

それが積み重なって、物理的な「しこり」となるのです。

つまり、しこりを解くことは、あなたが無意識に溜め込んでしまった負担の原因(生き方の癖や環境の影響)を紐解(ひもと)いていく道のりでもあります。

絡まった神経の糸を、丁寧に解く

固くなったお腹を、力任せに揉みほぐそうとしてはいけません。

触れているのは、繊細な「神経の束」だからです。

強く押せば、防御反応でさらに硬くなってしまいます。

当院のアプローチは、絡まった糸を一本一本ほどくような、繊細な作業です。

ご本人が気づかないレベルの優しいタッチで、腹腔神経叢や腸壁の神経叢の反応を読み取ります。

そして、「ここが滞っているね」と体に教えてあげるように、神経の興奮を静かに鎮めていきます。

「ハラ」が整えば、心は動じなくなる

しこりが解け、神経の伝達が正常に戻ると、お腹がグルグルと鳴り出し、温かい血液が巡り始めます。

それは、滞っていた生命活動が再開する合図です。

施術後、お腹が整うと、不思議と気持ちまで「どっしり」としてきます。

些細なことで動揺しなくなり、地に足がついた感覚(グラウンディング)が戻ってきます。

不安や迷いが消えない時は、頭で考えるのをやめて、お腹の状態をケアしてみてください。

自分では見つけられない「神経のしこり」とその原因を、一緒に解きほぐしていきましょう。

頭の脳と同じくらい賢い「ハラの脳」を解放し、生命力の土台を取り戻すのです。

ここまで読んで、もし

「検査では異常がないのに、確かに“ここ”がつらい」

その感覚に心当たりがあるなら――

言葉にしづらくても大丈夫です。

今の違和感のまま、教えてください。お腹の反応から、隠れた神経の滞りと、その背景(生活・感情・環境)を一緒に読み解きます。

のむら整骨院 院長 

“病院医学”では紐解けない
痛みの正体を調律する『特別な整骨院』

完全予約制|受付 10:00〜17:00(最終受付)|お電話は18:00頃まで(留守電OK・折り返します)

院長経歴

検査で「異常なし」でも、つらさは本物
自律神経の乱れを

体の反応から読み解く整骨院

院長 野村晃生(のむら あきお)
柔道整復師/臨床歴20年以上

自律神経のはたらきを軸に、
身体が安心できる『整える施術』を大切にしています。