肋骨の裏の「胸横筋」が固まると
呼吸も感情も詰まりはじめる。
「特別な理由はないのに、胸がざわつく」
「深呼吸をしようとしても、空気が肺の途中で止まる気がする」
「ふとした瞬間に、動悸や息苦しさを感じる」
病院で検査をしても心臓に異常はない。
「自律神経の乱れですね」や「ストレスでしょう」と片付けられてしまう。
しかし、本人にとっては、その息苦しさは紛れもない現実です。
もしあなたが、自分の性格を責めたり、メンタルの弱さだと悩んでいるのなら、少し視点を変えてみてください。
その苦しさの原因は、あなたの心ではなく、肋骨の裏側にある「ある筋肉」の物理的なロックにあるかもしれません。
肋骨の裏に隠れた筋肉「胸横筋(きょうおうきん)」
胸の筋肉というと、多くの人は表面にある「大胸筋」を思い浮かべます。
しかし、私が注目しているのは、そのずっと奥、肋骨の裏側にへばりついている「胸横筋(きょうおうきん)」という筋肉です。
この筋肉は、普段あまり話題に上ることはありませんが、実は非常に重要な役割を持っています。
それは、「肋骨を引き下げて、息を吐き切る」という呼吸の補助動作、そして何より「心臓と肺という最も重要な臓器を、一番近くで守る」という役割です。
感情は「胸」に蓄積される
「ぐっと言葉を飲み込む」
「胸が張り裂けそう」
「胸を痛める」
古くから言葉に残っているように、感情と胸(胸郭)は密接にリンクしています。
言いたいことを我慢した時、悲しみに耐える時、人は無意識に胸の前側を縮め、防御姿勢をとります。
この時、緊張しているのが「胸横筋」です。
一時的なストレスなら問題ありませんが、長期間にわたって感情を抑圧し続けたり、緊張状態が続くと、この胸横筋はカチコチに固まったまま戻らなくなってしまいます。
これが、私が「感情の鎧(よろい)」と呼ぶ状態です。
縮こまった檻の中で、エンジンが悲鳴を上げている
胸横筋や肋間筋が固まり、胸郭(肋骨の鳥かご)がガチガチにロックされると、体の中で何が起こるのでしょうか?
想像してみてください。
あなたの心臓と肺は、生命を維持するためのエンジンです。
心臓は拡張と収縮を繰り返し、肺は風船のように膨らんだり縮んだりしています。
しかし、その周囲にある胸郭が石のように固まっていたらどうでしょう?
物理的なスペースが狭められ、心臓も肺も十分に広がることができません。
- 十分に膨らめないから、呼吸が浅くなる。
- 圧迫されているから、心臓が「苦しい」と信号(動悸)を出す。
つまり、あなたの感じる「漠然とした不安」や「息苦しさ」は、脳が生み出した妄想ではなく、「物理的に窮屈だよ!」という内臓からのSOSなのです。
硬く閉ざされた胸郭を、「安心」させて開放する
「胸の筋肉の施術」と聞くと、肋骨の間を強く揉まれたり、痛いことをされるのではないかと不安に思うかもしれません。
しかし、当院のアプローチは全く異なります。
強い力で無理やりこじ開けようとすると、体は防御反応で余計に固まってしまいます。
だからこそ、私は「触れているか触れていないか」分からないほどの、極めて微細で優しいタッチを用います。
胸そのものを強く圧迫することはありません。
警戒している体に対して「もう守らなくていいんだよ」と安全な信号を送ることで、氷が水に溶けるように、内側から自然と力が抜けていくのを待ちます。
痛みや恐怖感は一切ありません。
張り詰めていた「感情の鎧」が、ふっとほどける瞬間。
その心地よさを、ぜひ体感してください。
呼吸が変われば、感情の処理も変わる
胸が開くと、呼吸が深くなります。
呼吸が深くなると、自律神経(副交感神経)のスイッチが入り、過敏になっていたセンサーが落ち着きます。
すると不思議なことに、今までクヨクヨ悩んでいたことが「まあ、いいか」と思えるようになったり、パニックになりそうな時に一呼吸おいて冷静になれたりと、メンタルの状態まで変わってくるのです。
心が弱いから苦しいのではありません。
胸が狭くなっているから、心が窮屈になっているだけなのです。
まずは、その縮んでしまった胸のスペースを広げてあげましょう。
「息(いき)」を整えることは、「生き(いき)」る力を取り戻すことそのものなのです。
ここまで読んで、もし
「不安って、心の問題だけじゃないのかもしれない」
そう感じたなら――
そんなときほど必要なのは、努力よりも『胸が開ける“安全”』です。
言葉にできる不調でも、うまく説明できない感覚でも大丈夫です。
胸の硬さ、呼吸のリズム、体の反応から――いまの状態を一緒に見立てていきましょう。
のむら整骨院 院長 ![]()
“病院医学”では紐解けない
痛みの正体を調律する『特別な整骨院』
完全予約制|受付 10:00〜17:00(最終受付)|お電話は18:00頃まで(留守電OK・折り返します)
検査で「異常なし」でも、つらさは本物
自律神経の乱れを
体の反応から読み解く整骨院

院長 野村晃生(のむら あきお)
柔道整復師/臨床歴20年以上
自律神経のはたらきを軸に、
身体が安心できる『整える施術』を大切にしています。



